爆弾はどこだ

東京アラートなるものが発動?したらしくレインボーブリッジと都庁が不気味な赤色に染まったのだとか。それはそうと都内34人の新規感染者数をどう見たらよいのか。これとは別に小金井市の病院でのクラスターで15人の感染者が確認されているということで49人っていうのがトレンドワードになっていましたが、34人の中にも13人院内感染が含まれているとか、そもそも200人の頃だってクラスターはたくさん含まれていたのではなかったのか。電車や街で拡散、各地でクラスターと考えれば全部経路なんて不明でしょうに。結局数字は匙加減なわけだろうけど、まだある程度隠蔽したり誤魔化したりのコントロールができているわけで、ヨーロッパとアメリカの勢いとはまだ異質だよね。それができなくなるほどに拡大したり病院が疲弊したらもう手遅れで、そうなったら日本の国力で解決できる気がしないよね。だからそうならない前に隠さず、検査しまくるにシフトするのが傷を広げない一番の手立てだと思うけど、都知事選とオリンピックの影が未だに残っているのでスピードは少なくとも出ないだろう。

 

この最中にも、ちょっと追いきれないくらいの政治スキャンダルが出ている。今日話題になったものだけでも、マスク新たな5社くらい問題、持続化給付金の問題、年金詐欺まがい法など。加えて前からのモリカケサクラ、黒川をめぐる一連、河合議員夫妻問題、沖縄の基地、横浜のカジノ、色んな角度からの憲法改正目論見、等々等々。精神的にも追い詰められてきました。もう少し頭が良ければ、いろいろさばいてうまく生きられるんだろうに、残念だなあって思います。

 

もう一つ、アメリカの黒人殺害警官に抗議するデモの広がりと、トランプのテロリスト発言、役に立たぬマスメディア、暴力デモの悲しさと、非暴力デモに対する暴力での応酬の理不尽さ。30代前後の黒人が、ずっと同じことの繰り返しだと言いつつ、16歳のデモ参加者の少年に向かってきみも10年後、必ず今の私と同じところにいる。俺たちのやり方では解決ができないんだ。だからわからないけど別の方法を考えるんだ、なぜなら10年後きみは必ずここにいるから…と言っている映像の姿はさすがに胸を打った。

 

そしてそれは日本の問題でもある。一番身近では渋谷警察署の前の石垣の上に立っていたというだけで不法侵入の罪で72時間拘束されたデモ活動家の方が今日釈放された。とんでもないことで涙が出る。わたしもあの場所に数分前にいたし、よりよい映像を撮ろうとそこへ上っていたかもしれないようなところなのだ。許せない。

 

遠いところでは愛知の知事、沖縄の知事、それぞれにすばらしいがんばりを見せている人たちほどに攻撃を受ける。悲しい世界だ。これはぼくらと旧世代の問題だ。未来の世代にバトンを渡すのはまだ早すぎる。彼らはただ、よく見て肌で感じてほしい。それだけで十分だ。あとの戦いはぼくらの責任だ。頭が悪いなどと言ってられない。神から与えられた贈物であるところの知性を余すところなく発揮するのなら今だ。

 

そして3つめの材料が、地震でこれは爆弾だ。その直接の被害もさることながら、おそらくそれが起これば国は強靭なリーダーシップと軍事力を礎に国粋主義を完成させるだろう。独裁国家の誕生だ。その後は戦争がくる。爆弾は地震だ。来た時に国にどれだけの知性が備わっているかでその後の方向性が大きく変わる。あとは神の領域だ。