Altman,Olmi

『婚約者たち』は期待通り、素晴らしかった。広場と踊りと。
アルトマン、何といっても『三人の女』が見事。『雨に濡れた舗道』は、サンディ・デニスが、若尾文子みたいに妖しくって素晴らしい、とても好きな映画だ。『名誉ある撤退』は、決して悪い映画ではないし、その実験性は評価すべきかもしれないが、でもあんまり面白いとも思えず。ただ、『ウエディング』で48人を演出しきったアルトマンが、たった1人にひたすらカメラ(キャメラと書いたほうがいいのかね)を向ける姿勢が、感動的とは言わないまでも、立派と思う。コミュニケーションの不通、人生の辛酸。

2年前のぴあフィルムフェスティバルはアルトマンだったらしいが、その頃はたぶん『M★A★S★H マッシュ』くらいしか知らなかった。あーもったいない。ところでこの『マッシュ』はどうも好きになれない映画なのだが、数年ぶりに見直したら面白いだろうか。