映画逃亡記

映画の現在から逃亡中。アテネへ行かず新宿TSUTAYAへ行く。

うーん、ざらざらしたフィルムの触感とかは実際映画館で見なくては何とも言えないのだろうが、しかしこれは苦手。ヨーロッパをきどりつつもちゃんとアメリカ映画を撮っている感じのするところがガス・ヴァン・サントの好きなところなんだけど、これはヨーロッパ感が強すぎる。もちろんオレゴン州ポートランドで、ウォルト・カーティスで・・ってことで、それはそれで立派にアメリカなんだろうけど、どうも、ヴェンダースアメリカに向かっているときに、アメリカ人が西ドイツ行ってどうすんのよと突っこみたくなっちゃうような雰囲気の映画なのだ。ジャームッシュともまた違う。でも、人物の背後からついて行く縦移動(トラックアップというのかな?)から、人物の前に回っての縦移動(トラックダウンで良いのかな?)っていうカッティングはこの頃からやっているのね、これは好き。

ノワール特集での『キッスで殺せ』からの流れなのか、12月のwowowでなんとアルドリッチ特集(情報、http://b.hatena.ne.jp/dne2/?with_favorites=1より)!『枯葉』はクリス氏の講義で見たけど、『ガーメント・ジャングル』や『地獄へ秒読み』うわー、たまらん。こうして契約は延長されていくのです。『特攻大作戦』や『攻撃』ももちろん録画しますとも。

シネマヴェーラで11/23と11/29にプレストン・スタージェス『バシュフル盆地のブロンド美人(The Beautiful Blonde from Bashful Bend)』