見たいけどきっとほとんど見に行けない映画について

ユーロスペースは、ロジェ、ロメール桃まつりなど盛り上がっているが、今週末からレネ、その翌週からアンゲロプロスの回顧上映もやるよう。
満遍なく世界中の映画を見ようとは思っているのだけれども、後回しにしたり、国内でソフト化されていてもフィルムで上映されるのを待とうとか思ったり、あえて避けて通ったりして、だから決して見ずに済ませてはいけなそうなものも、ところどころごっそり抜けている部分がある。私の場合、パゾリーニとか、アンゲロプロスとか、ドン・シーゲルとか、鈴木清順とか、と挙げていったらきりがないのですが。アンゲロプロスは『旅芸人の記録』を大学の図書館の所蔵VHSをおそろしく小さいテレビ画面で見たことしかなくって、他はタイトルは実にいろんなところで目にするけれど、後回しにしてきたのでした。というわけで今回の特集はまさに好機到来なわけだが、果たして、いくつ見ることができるか、ぐずぐずしてまた一つも見ることができないんじゃないかと思ったりもするわけです。できれば70〜80年代のものは見ておきたいけど、長いしなあ。新作の公開も控えているのかな。

それから、神保町シアターというところで「春よ!乙女よ!映画よ!」という企画で見逃してきた増村の『大地の子守歌』を見たい。今秋までのロメールは『緑の光線』か『三重スパイ』をフィルムで見たいが、行けるか分からず。シネマヴェーラでは今週末から田中登その他。

20日にはユーロスペースでレネの新作上映の際、マチュー・アマルリック、アンヌ・コルシニ、アルノー・デプレシャンが挨拶するとか。コルシニさんを見たいがまあ行けないだろう。レネもほとんど未見だが、こちらも大学の図書館で、ビデオでしか見ていない『去年マリエンバートで』をこそフィルムで見たい。

新文芸座では増村と若尾文子特集のあと(若尾さんゲストで来たりしないかなあ)、魅惑のシネマクラシックス2という企画で、『狩人の夜』!ついにフィルムのスタンダードで見られるのだろうか。メルヴィルコクトーも見たい。4月3日のオールナイトはオリヴェイラ。どれもDVDでは見てるが、見たいなー。新作はたしか、5月に公開とか。