• 『自由の幻想 (Le fantôme de la liberté) 』 ルイス・ブニュエル 1974/IT-FR/104min |a-

非論理(非日常)を突き詰めることの論理性(日常性)。こんなに論理的な映画は滅多にあるまいて。のりつっこみの下品さに思いを馳せる。

街頭に向けて射撃する人。どこからともなく飛んでくる弾丸に当たり倒れる人びと。ピーター・ボグダノヴィッチの『殺人者はライフルを持っている』を想起させるとともに、M・ナイト・シャマランの『ハプニング』を遥かに予見する。

どれもどこまでも日常を描いている、優れた娯楽映画。