この親愛なる暗がりをひしと抱いて、
こことかよそとか
あらゆる絆を断ち切って
闇を泳ぐ時刻を愛します
それを孤独と呼ぶこともできるでしょう
人が孤独を愛することほどの孤独があるでしょうか
そこにあるのは
底の浅い底
でもきっと孤独とは
ひとりよがりとは無縁です
ただそこにあるのは
底の浅い底