飛べ!フェニックス 

カリフォルニア・ドールズ』を見たついでにいくつか録り貯めておいたアルドリッチを見ることに。あとで『甘い抱擁』も見る予定。

カリフォルニア・ドールズ』も泣いた泣いたと書いただけで感想にもなってない体たらくで、大体映画の感想で泣いたなんて書くと、『猿の惑星:創世記ジェネシス)』の醜悪なチラシを思い出しもして情けない気持ちになるのだからよせばいいんだけど、でもジェームズ・スチュアートが禿鷹に啄ばまれるアーネスト・ボーグナインを追い払う動きなどはやっぱり涙を誘うなどとまたぞろ書いてしまうしかないのです。こういう涙って本当何なんでしょうか。きのう遅ればせながら見た『コクリコ坂から』で死んだ親友の2人の子供を見て、「きみたちに会うことができて本当に良かった、ありがとう」と言うところはやっぱり泣かせどころなわけだけど、その感動というのは『カリフォルニア・ドールズ』のリング場で起こっていることとはなにかまったく別のものの気がするし、女の子が男の子の方を向いて思いをぶっつけるという場面も見せ場なわけだけどそれもがつんと触れてこない。この間に横たわるものって何なんだろう。

その謎がアルドリッチのなかにあるような気がしているので、次の『甘い抱擁』にも期待。