2013 ベスト

introducing 『あまちゃん

1. 『孤独な天使たち』 ベルナルド・ベルトルッチ

2. 『フライト』 ロバート・ゼメキス 

3. 『ムーンライズ・キングダム』 ウェス・アンダーソン

4. 『パッション』 ブライアン・デ・パルマ

5. 『ホーリー・モーターズ』 レオス・カラックス

6. 『ウルヴァリン:SAMURAI』 ジェームズ・マンゴールド

7. 『熱波』 ミゲル・ゴメス

8. 『不気味なものの肌に触れる』 濱口竜介

9. 『ザ・マスター』 ポール・トーマス・アンダーソン


10. 『女っ気なし』 ギョーム・ブラック

with ジャン・クロード・ルソー特集@同志社

and 『天国の門 デジタル修復完全版』

今年一番の驚きは能年玲奈でした。橋本愛能年玲奈のツーショットは去年の橋本愛の活躍があったことやふたりの年齢からしても今年でしか有り得なかった奇跡のツーショットだったのじゃないかと思います。でも一番のときめきは薬師丸ひろ子でした(かわいい)。上記以外の映画で挙げておきたいのは『ワールドウォーZ』、『共喰い』、『リアル』、『風立ちぬ』などでしょうか。『ペコロスの母に会いに行く』と『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』はまだ行けていないです。『ブレノスアイレス恋愛事情』など見逃した映画も多々。旧作では神戸映画資料館で見た『書かれた顔』とプラネット+1で見たフォード特集が忘れがたい体験です。

『孤独な天使たち』は原題が『Io e te』でこれはyou&meってことなんですね、そのあなたと私が異母兄弟であるというその事実が、自分の家のマンションの地下室でデヴィッド・ボウイに合わせてふたりだけで踊らせることになるっていう。ただの恋人だったり兄弟だったりはそんなところで出会わないわけで、映画の立ち上がる瞬間ってこういうものだなって思います。映画における血の繋がっていない姉弟ものっていうジャンルは考えてみたら面白そうです。『フライト』素晴らしかったです。ラストミニッツレスキューは生きている。今年はスクリーンでよく飛行機が落ちました。その他どれをとっても男と女や男と男や女と女の「ふたり」が「ふたり」でいることに、居続けることに対して命を懸けているような映画ばかりを選んだように思います。ときに仮面を介し(『パッション』、『ホーリー・モーターズ』)、ときに言葉を弄し(『ザ・マスター』、『女っ気なし』)、ときにその映画の題名通り「不気味なものの肌に触れる」(『ウルヴァリン:SAMURAI』、『熱波』)ことによって、そしてときに見つめあうことによって(『ムーンライズキングダム』、『孤独な天使たち』、『フライト』)ふたりはふたりで居続けようとするのです。来年もそんなふたりの映画とたくさん出会うことができますように。

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。おやすみなさい。

ちなみに去年のベストはこちらから→http://d.hatena.ne.jp/zom3/20121231 去年はまだ結構な数見てたのね。