ダッシンなど

  • 『真昼の暴動(BRUTE FORCE)』 ジュールス・ダッシン 1947年 (98分) |****|
  • 『男の争い (DU RIFIFI CHEZ LES HOMMES)』 ジュールス・ダッシン 1955年 (118分) |****|


ダッシンも侮れない。『真昼の暴動』、事故に見立てて密告者を殺すゾンビ集団のような受刑者たち、すごい。刑務所ものに、何人もの女性をかなりさらりと導入する語りのうまさ。バート・ランカスター(このブログにやたら登場するなこの人は)の顔は、今回はとかげではなく、カバに見える。

『男の争い』、強盗団が、実に30分ほどもの間、一言もしゃべらず宝石泥棒の作業を黙々とやるというだけのシークエンスが素晴らしい。

『奥さま〜』とにかくニコール・キッドマンがかわいい。脚本が荒い。台詞は面白いが、筋は良くない。

キートンのゴーウエスト』誰もが人生の69分をこの映画に捧げるべきだ。傑作。


大岡昇平『ルイズ・ブルックスと「ルル」』、三島由紀夫仮面の告白』を交互に読む。