ウェルズなど
角界のジャン=ピエール・レオー、琴欧州が6連勝。上手投げをうった後、勢いあまって前のめりに倒れこみ、そのままするするするっとうつ伏せのまま土俵を滑り落ちる姿が素晴らしい。未だに相撲なんてもの、ちょっともやったことありませんのよという顔で土俵に上がる姿も素晴らしい。
- 『ワールド・イズ・ノット・イナフ (THE WORLD IS NOT ENOUGH)』 マイケル・アプテッド 1999年 (127分) |**|
- 『オーソン・ウェルズのオセロ(THE TRAGEDY OF OTHELLO: THE MOOR OF VENICE)』 オーソン・ウェルズ 1952年 (94分) |****|
- 『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 (HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX)』 デヴィッド・イェーツ 2007年 (138分) |*|
『007』、まあつまらなくはない。冒頭の追跡で水上を走ったり、水中に潜ったり、そのまま道を走ったりという乗り物はなかなか機動力があって良いが、あの非力そうな機動音はどうにかならなかったのか。
『オセロ』 オーソン・ウェルズが、カメラの前に一歩踏み出して、自分の顔で画面を一杯に満たしてしまうところなんか見ると、彼はやっぱり道化ではなくって、堂々たるペテン師なんだと感服してしまう。この「一歩踏み出す」というところがポイントで、彼は、黒い闇から図々しくも、ぬっと出現することにより、自ら設計したライティングの下に自分を晒して、顔の半分に陰を落とすことで光と影の両方を自分の内に取り込んでしまうことに生きがいを感じているかのようだ。一体、誰が、自分の顔と身体をあんなふうに演出できるだろうか。これを見ると、オセロというのは実は黒人でもアラブ人でもなくて、単に白人が顔を黒く塗りたくった人だったんじゃあなかろうかと、思ってしまう(ウェルズのオセロがリアルとかそういうことではなくって、この人のはったりにシェイクスピアも気圧されてるような気にさせられるということ)。黒澤明は極めて常識的な人だったのだなとも思う。
『ハリー・ポッター』これは本気なんだろうか?これの前作とその前あたりはそんなに悪くなかったと思うんだが。
エマ・ワトソンは良い。
マキノ雅弘に撮らせたい。