シネマヴェーラ

サンシャイン・クリーニング』、バウスシアターでレイトショー。

『マスターズ・オブ・ライト』を読んでいて、この間触れた、『アイアンカウボーイ/夏の日にさよなら』の撮影者ウィリアム・フレーカー(フレイカー)がアルメンドロスやストラーロと同等に、インタビューを受けているので驚いた。有名な人だったのか、自分の無知を恥じるばかりです。
以前挙げたものの他には、『ローズマリーの赤ちゃん』、『ミスター・グッドバーを探して』、『イルカの日』、『ブリット』、『天国から来たチャンピオン』などを撮影している。監督作に『モンテ・ウォルシュ』などがある。結構偉い人だったのね。でもこのうちのほとんどが恥ずかしながら未見。だから、本当に偉い人なのかは知らない。

マスターズオブライト―アメリカン・シネマの撮影監督たち

マスターズオブライト―アメリカン・シネマの撮影監督たち

  • 作者: デニス・シェファー,ラリー・サルヴァート,高間賢治
  • 出版社/メーカー: フィルムアート社
  • 発売日: 1988/03/01
  • メディア: 単行本
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  • 襤褸と宝石 (MY MAN GODFREY) 』 グレゴリー・ラ・カーヴァ 1936/US (95min.) |****|

かなり久しぶりのシネマヴェーラ。いつ以来か思い出せない。会員証の期限が切れていたので、更新したのだが、何故か、入場料は一般料金1400円とられる。5列目の真ん中あたりに腰を下ろす。『襤褸と宝石』は期待通りの素晴らしいスクリューボールキャロル・ロンバード、見事だなあ。役者みんな良い。

さて、『襤褸と宝石』は、まあYouTubeでも見られると知っていたので、今日の本当の目当ては、『無謀な瞬間/レックレス・モメント』。『拳銃魔』のペギー・カミンズのようにサングラスで目を覆ったジョーン・ベネットが浜辺に倒れるろくでなしの死体を見付け、それが娘の手に因るものと判断した彼女は、辺りをざっと見回して、電光石火、状況を確認、その物体を引き摺ってボートに運び、錨を取りに戻って、それもボートに積み、自らもその小舟に乗船、すーーっと水面を滑って行き、然るべき位置に達したら、ボートのエンジンをぎゅるんといれて、沖へと去って行く。この終始、風が吹いている一連のシーンに胸がきゅんとなるが、その後、尋常ならざる眠気に襲われて、それに屈服する。83分の映画で転寝するのは言うまでもなく致命的。終盤、眠けが引いて、よし、これから楽しむぞと思った時に、目に飛び込んできたのはTHE ENDの文字でした。あー、あ。