堀禎一、万田邦敏、王家衛、Coppola

『憐 Ren 』堀禎一　2008/JPN (101min.) |****|

『接吻』万田邦敏　2006/JPN (108min.) |****|

『恋する惑星 (重慶森林) 』ウォン・カーウァイ　1994/HON (101min.) |****|

『コッポラの胡蝶の夢 (YOUTH WITHOUT YOUTH) 』フランシス・F・コッポラ　2007/US-GER-FR-IT-ROM (124min.) |****|

『憐』　いいねえ。長回しも自転車の移動も何とも自然にやってのけている。でもそれより私はちょっと不自然な教室のショットが好きだ。固定で、教室を斜めに取って、一番奥の二人に会話させたら、ちゃんとマイクがそこにいっているから、一番遠いところの会話が一番近く聞こえるんだけど、手前の他の被写体には聞こえていない。深い奥行きの中で、カメラからの距離が違う位置にいる三人くらいが視線を交わす感じとかも素晴らしい。さらに奥の方でふざけている生徒とかも実に上手に動かしていて、こんなにもフィックスのショットに、人がたくさん入るものかと（しかも窮屈さも感じさせず）、感心。バスケのシーンなんかもさりげないが素晴らしい。話は良く分からないが、わくわくする。

『接吻』　うわ、そんな接吻、だまされたー。ちょっと面会室での切り返しが執拗過ぎる気がしないでもない。

『恋する惑星』　レンタル屋に行くたび、また今度でいいかと思って借りるのやめていたものの一つ。金城のエピソードでの追跡シーンとか、音楽とか、ナレーションとか本当にあれでいいのか？と思わないでもないが、フェイ・ウォンのかわいさでおーる・おーけー。