SAINT JOAN
- 『Poor Little Rich Girl』 アンディ・ウォーホル 1965/US/66min |****|
- 『聖女ジャンヌ・ダーク (Saint Joan) 』 オットー・プレミンジャー 1957/US110min |****|
- 『ピーター・セラーズのマ☆ウ☆ス (The Mouse That Roared) 』 ジャック・アーノルド 1959/UK/80min |****|
- 『孤高 (Les Hautes solitudes) 』 フィリップ・ガレル 1974/FR/80min |****|
夜中にウォーホル。前半のピンボケは、狙いではなく後で気付いたのをそのまま使ったのだとか。
以前ちょっと触れたプレミンジャーの『聖女ジャンヌ・ダーク』が今日放送された。ちゃんと録画もしたけど、万が一の録画事故が怖いので直接見る。が、ついうっかりしていて、チャンネルを合わせたときには、ソール・バスのタイトルバックがちょうど終わったところだった、失敗したー(あとで録画でちゃんと見直したが)。想像していたような映画ではなかったのだが、セシルカットよりさらに短い、坊主頭のジーン・セバーグの素晴らしい演技を見られて大満足。
続けてセバーグ。『勝手にしやがれ』の直前なのかな。カラーで登場、素晴らしい。
『孤高』(『孤高』を見られるサイトへのリンクはサイドバーに貼ってあります)
さらにセバーグ×ガレル。これはうるっとくる。吉田喜重映画の岡田茉莉子のように、こちらを見返す女優ジーン・セバーグ。見られること=消費されることに徹しているように見える『Poor Little Rich Girl』のイーディ・セジウィックと好対照。ガレルとセバーグとの個人的な視線の交換であったかもしれない、そのまなざしが、映画を通して、公共性と歴史性を帯びる。見るものの知識に依存しないでも生きられるア・プリオリな能力=スター性を持ってしまったジーン・セバーグを、隠しきれないアウラを迸らせて、顔で、眼で物を言う女優セバーグを、見よ!