パンドラの匣など

荻窪、合宿4日目、残念ながら早めに最終日。とにかく頭が痛い。

  • 『エイト・タイムズ・アップ (Huit fois debout ) 』 シャビ・モリア 2009/FR/104min  |**

あとでたぶん詳細。

ジュリー・ガイエ.bmp 直
Q&Aで登場のジュリー・ガイエが、えらいかわいい。

頭痛に良いかもと思い、お茶でも啜りながらピーナッツでもつまみつつ、流星群でも眺めようと思い立つ。しかし、いざ外に出て見ると、空を見上げながらお茶をすするのはかなり至難の業であるという結構重大なことに気付く。それでも強引にお茶を飲み干して、星に集中。ここまで西に外れると、東京にも空があるのです。確か、オリオン座を中心に放射線状に流れるんだっけと、オリオン座を探すが、「あれがオリオン座だよ」などと教えてくれる大人がまわりにいない環境で育ったからか、どれがオリオン座なのか皆目見当がつかない。それならばと、屋根と電線の邪魔が少ない方向を当てずっぽうに選んで事を待つことにしました。決定的な一瞬を逃すまいと、視界いっぱいに開けたのっぺらぼうの空間に全身全霊の期待を込めるという意味では、これは映画体験に似ているぞなんて、考えていると、当然のように今日見た『パンドラの匣』に思いが飛んでいく。特に雑巾がけをする川上未映子のヒップに差す光が素晴らしかったなあと、宙に雑巾がけの川上未映子を浮かべていると、ちょうど彼女のお尻のあたりを流れ星が一つ滑って行った。こんなことも起こるものかと、願い事をする前にそれが叶ってしまったようなそんなこんなのオリオン座を見上げながら、パンドラの匣の希望とは実に他愛のないものなのだと確信に似た感慨を覚えつつ、ちょっと慾が出てくるのが人の常で、よし次だとばかりに、続々と星の落ちるのをエースの抛る速球を受け取らんとする捕手の心理で待ち構えつつ頭を仰け反らすが、ご褒美はどうもそれひとつだけと決められていたようで、「あと10秒だけ」を、10回くらい反復したあたりで、どうも一向に良くならない頭痛がむしろ酷くなっていくような気がして、家の中へあい退場。オリオン座の位置は川上未映子のお尻のあたり、これは一生忘れない。