よろこび

幼い頃から何度かお世話になっている歯医者の前を通りかかったら、お昼休み中の助手(?)さんが白衣のまま駐車場で煙草を吸っていて、なんとなく複雑な気分になりました。

  • 『よろこび』 松村浩行 |****
  • 『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』 松村浩行 |****
  • 『つかのまの秘密さ海の城で〜水無月蜜柑試篇』 松村浩行 |***

フィリベールの短編集のラストの映画は、見た目はアーネスト・ボーグナインにしか見えないバケさんという有名な登山家が、久し振りの登山でクリストフさんと組むという話で、このバケさんの陽気さのおかげか、とても気持ちの良い映画となっている。過去の映像の導入の仕方も、軽やか。


続けて見た、『ルーブル』のフィリベールは冴えわたっている。『動物たち』とは違って(あれはあれで良いのだが)美術品より、人を主人公にしたのが正解。ローレル&ハーディみたいな二人組が、絵を壁に掛ける作業をしているシーンなど笑える。巨大な絵を立て掛けた労働者が、その絵の裏側から『工場の出口』ばりに次々と出てくるところなども楽しい。ショット一つ一つも気合が入っている。


その後、かなり久し振りのアテネで初松村浩行


『よろこび』はめちゃめちゃ面白い。リズム社!



『YESMAN/NOMAN/MORE YESMAN』みたいなすごいものを見せられてしまうと「なんつっても面白い」というような身も蓋もない言葉しか出ない。当然それじゃあまずいわけで、色々考えるわけだけど、監督自身の制作ノートみたいのがネット上にあって、そういうの見ると余計に何も言えなくなってしまった。



『つかのまの秘密さ海の城で〜水無月蜜柑試篇』も、こういうことやるかーと、密な三本。



舩橋淳監督の2作も見るつもりだったのだが、種々の理由により行けず(寝坊、頭痛その他)。松村監督は予てからその評判を聞き知っていたので、むしろ舩橋監督の初期作を見ることこそ大事な行為じゃなかったろうかと、ちょっと反省。



この上、まだ見るかという感じがしないでもないし、実際最近一つ一つの映画をどれだけ噛みしめているかと問われたら大いに口ごもってしまうのだが、それでも、むずむずして見てしまった『妻は告白する』。最後の20分が凄すぎる。堂々とした傑作。