春の水、成功は最高の復讐

ナスターシャ・キンスキーとスコリモフスキはあんまりうまくいってなかったらしいけど、ちゃんとスコリモフスキ映画の顔になってると思う。廃墟のラヴ・シーンと、ヴァレリア・ゴリノにキンスキーといるところを見られたティモシー・ハットンがカーテンに隠れちゃうところが好き。バラ、気球、決闘。

紀伊国屋叢書の『イエジー・スコリモフスキ』に寄ると、この物語は、スコリモフスキの実の息子のマイケル・リンドンの日記に一部基づいているとのこと。スコリモフスキは日記の物語化を息子に勧め、その出来上がった物語を基に、父親のキャラクターを導入し(つまり息子の物語には父親が登場しない)、脚本を仕上げた。だからスコリモフスキ親子の微妙な関係を映画のなかに垣間見ることができるということらしい。

サッカーとスコリモフスキ。