雑感

37(4)『カミーユ、ふたたび』

38(5)『マンドランの歌』

39(6)『あなたはまだ何も見ていない』

40再見『東京上空いらっしゃいませ』

41(7)『アウトロー


珍しくやる気が出たのに、書いた記事がすべて消えてしまったので、かなりがっくりきているのですが、大雑把に、日仏の特集で見た3本のなかでは『マンドランの歌』が一番良かったこと、レネの新作は、俳優の映画であるはずなのに、俳優への敬意をあまり感じることができなかったからあまり乗れなかったというようなことを書きました(ただ、ラストに若いユリディスを演じた女優が登場する場面ではほろりときました)。俳優への敬意という言葉も曖昧この上ないわけですが、近年のキアロスタミのビノシュの起用に感じた違和感に似た感情を覚えました。俳優と監督との関係性というか、距離感ということでは、むしろキアロスタミが日本人俳優と一緒に撮った『ライク・サムワン・イン・ラブ』くらいのほうが腑に落ちるし、うそがないように思えます。うそがないというだけでなく、イザベル・ユペールに心からのリスペクトを込めて撮ったに違いないホン・サンスの映画や、やはりカラックスとドニ・ラヴァンのことを考えたときに、レネの新作はやや年寄りの道楽じみていると感じました。