ロメール、ベッケル、衣笠、ルプシャンスキ、ストローブ=ユイレ
- 『コーヒーを飲んで(Bois ton café)』 エリック・ロメール 1986年 (3分) |****|
ロメール映画でよく見掛けるロゼットのミュージッククリップ。紀伊国屋から出ている『レネットとミラベルの四つの冒険』のDVDに収録されているよう。私はこういうのが大好きなのだ。フランス語分からないけど、youtubeのコメントのところにAh!とか書いてあるのが楽しい。フランス人も好きなんだな。
こういう堂々とした傑作を見ると、今まで生きてきて良かったなと思う。ああ、映画を見たなという充実感。朝から泣く。
- 『アリババと四十人の盗賊(Ali Baba et les quarante voleurs )』 ジャック・ベッケル 1954年 (92分) |****|
『偽れる装い』であんなにも開かなかったドアが、開けゴマひとつでやすやすと開くのに驚く。でも大挙する民衆の前進には何か徒ならぬ空気を感じる。実際、扉の開くのを待つ姿勢の誠実さは圧倒的に、『偽りの装い』のほうが上なわけで。喜劇の不誠実さ。
- 『鉄火奉行』 衣笠貞之助 1954年 (98分) |**|
- 『月形平太 花の巻 嵐の巻』 衣笠貞之助 1956年 (110分) |**|
溜まっている録画DVDをせっせと見る作業。なんのためか最早よく分からない。
最近、妙にルプシャンスキーという名前が頭に浮かぶので、誰だっけなあと考えていたら、とっても偉大な撮影監督だったのね。今日届いた、ストローブ=ユイレの『アンティゴネ』に折好く撮影:ウィリアム・ルプシャンスキ と書いてあった。どこかで見聞きしていたから頭に残っていたのだろう。ゴダールか、イオセリアーニのフィルモグラフィーか。そういえば、3,4年前、映画を意識的に見始めた頃、ミケランジェロ・アントニオーニの映画3本立てというのをやるというので、ほう、それは行ったほうか良さそうだと、出掛けたのに、映画館が火事になって見られなかったという、夢を見て、直後にTsutayaに行って、何気なく手に取った『夜』のDVDの監督を見たらアントニオーニだったのでびっくりしたのを思い出した。アントニオーニの名前、全然知らなかったはずなんだけど、やっぱりどこかで聞いていたのが頭に残っていたのだねきっと。それで、借りて、うーむよく分からんがこれが愛の不毛か、とか知ったかぶりをしてみた
のだった。
さて、今から『アンティゴネ』を見ようか。
レネットとミラベルの四つの冒険/コーヒーを飲んで (エリック・ロメール コレクション) [DVD]
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- 『アンティゴネ〜ソポクレスの《アンティゴネ》のヘルダーリン訳のブレヒトによる改訂版1948年(Die Antigone des Sophokles nach der Hölderlinschen Übertragung für die Bühne bearbeitet von Brecht 1948 )』ストローブ=ユイレ 1992年 (95分) |****|
いつもより激しい。バストショットがなんともかっちょいい。時々、太陽が雲に隠れるのがまた、いい。石と緑。服がばたばたっと揺れているのね、常に。カメラがめずらしく、かなり早いパンを見せたりする。