激怒

世の中にはやっていいことといけないことがある。

 

ドナルド・トランプはそれをやった。非暴力の集会を催涙弾で解散させ、登場したかと思うと、襲撃を受けたといわれる教会の前に立ち、聖書を掲げ写真撮影を行ったのだ。このくだらぬパフォーマンスのために聖書を、HOLY BIBLEを、アメリカ国民の多くがそれが神の言葉であると信じているところのthe bookを自らを立てるための引き立て役に利用したのだ。こんな破廉恥なことはブッシュでさえ、ほかのどの国のリーダーでもやっていない。考えうる唯一の人はアドルフ・ヒトラー。彼は反ユダヤ主義という方法を用いて聖書を辱めた。この文脈においてはつまり正しくわたしはトランプとヒトラーを同列に扱うこととする。

 

がっかりするどころのことではない。心底、打ちのめされ、涙が頬をつたっていくのをかろうじて止めることしかできない。今世紀最大の愚行だろう。自分のためにもアメリカのためにも神のためにも泣いた。この行為の前には、日本の政治スキャンダルの数々はゴミみたいなものだ。比較にならない。アメリカ大統領がアメリカ国民の半数に向けて、聖書を用いて公然と脅しをしたのだ。まさにこれはテロリズム以外のなにものでもない。個人的にもわたしは唾を吐きかけられたような気持になって、しばらく虚しさに打ちひしがれていた。許せない。絶対に許されないことだ。

 

くしくも天安門31周年の日だ。香港はコロナの影響という名目で集会を禁止され、天安門追悼をできずにいる。中国のトップも、ロシアのトップもみな、狂っているなんでものではない。単に彼らは残虐なのだ。そして、誰がいちばん性根が腐っているかというのが今日はっきりとわかった。トランプはアメリカの敵だ。あんたを救えるのは神だけだ。祈れ。掲げた聖書を膝に戻して読め。それを読みこめ。

 

東京28人。水準高め。50人に跳ねる余地あり。そこまでいったら100人はまたすぐ目先だ。

 

久々に会社の制服社販で服を買う。3か月か4か月ぶりくらいかな。2日行っただけで、足がひりひり痺れ動悸がする。終わったころに「今日いた?」って言われるの冗談でもつらいんだよな。いなくていいならほんと帰るんだけど。まあ、そんなこともどうでもいい。

 

畜生。生きることはつらすぎる。ぼくが誰からも必要とされないのはきっと誰のことも僕が必要としていないからなんだろう。そういう態度が出ちゃっているんだろう。実際はそうではないのに。ただ、いっぱいいっぱいなだけなのに。今日、トランプを狙撃しなかったすべてのアメリカ国民に祝福を送るよ。